多くのご家庭で、数学もしくは英語の成績について悩んでおられます。
学習相談においても、数学と英語の成績を上げて欲しいというご要望が多数を占めます。
しかし、ほとんどの生徒は国語の授業が必要だと感じていますし、国語の授業を受講することを提案しています。
なぜ、国語を勉強するの?
世の中に出て、最も必要とされるのがコミュニケーション能力です。
自分の考えや伝えたいことを正確に伝える、他人が伝えようとしていることを正確に理解する、
そのためには国語力が欠かせないコミュニケーションツールになります。
今の子ども達は、スマホの普及で活字を多く目にしていますが、
その殆どが友達同士もしくは同世代間のコミュニケーションとして使っているので、
正しい日本語でなくても特有の単語・略語とスタンプだけで意思の伝達が可能になっています。
また、学校の国語も文法と漢字の暗記が中心となっていますので、
書き手が伝えたいことを読み取る、自分が伝えたいことを異世代の人にも伝えるトレーニングが行われていません。
結果、子ども達は文章を読み込む段階でインプットエラーを起こしています。
たとえば、小説文を読んだ時に頭の中に自分だけのオリジナルな物語を作ってしまうことがあります。
当然、小説文に対しての設問には、オリジナル物語から回答するので、間違ってしまいます。
しかも、正答を解説されても「そういう読み方もあるけど、感じ方は人それぞれやから。」と間違いを受け入れない生徒も見受けられます。
これでは、いつまでたってもインプットエラーを修正することはできません。
国語を勉強し、インプット(文の読み方)、アウトプット(文の書き方)が正確にできるようになること、
その上で、思考力・判断力・表現力を磨いていくことを薦めています。
是非、日本語を上手に使いこなしコミュニケーションの達人になって欲しいと思います。
先日、数学を暗記科目にしてしまっているというお話しをしましたが、
学校の国語も暗記科目になってしまっていることが多いようです。
確かに学校のテストで点を取るためには、学校のプリントや教科書準拠問題集を覚えてしまうのが手っ取り早い方法です。
子ども達も文法と漢字を中心に、先生が黒板に書いたことを覚える作業が国語の勉強だと思っているようです。
その手法で学校の成績が良くなってしまうから、子ども達も勘違いしているようです。
しかし、実際には自分の考えを正確に伝えたり、人の書いた文章を正確に読み取ることができない子ども達が多くいるというが現状です。
ご家庭でお子様の国語力(日本語力)を確認するには学校のテスト結果より、お子様に
①社会の教科書や新聞を音読してもらい、②その要約を質問してみてください。
国語力がすぐに分かると思います。
当塾ではどの学年の生徒にも、まずは「主語と述語」の勉強から始めてもらっています。
子ども達の日本語は、その場の雰囲気+絵文字(スタンプ)で成り立っているので、
改めて主語と述語を確認すると曖昧な答えが散見されます。
日本で生活することを前提とするならば、最も重要な教科は国語です。正しい国語の勉強で国語力を身につけましょう。