効率的な定期テスト対策
効率爆上げ!テスト対策は「目標点」と「やらない問題」で決まる
やみくもにテスト対策をしている生徒に「目標を達成する戦略はあるの?」と声をかけています。
限られた時間で成果を出すには、戦略が必要です。賢いテスト対策の鍵となる目標点の設定と、時間を最適化する「するべき問題」と「やらない問題」の見極め方について、シンプルに解説します。
ステップ1:まず「目標点」を具体的に設定する
勉強を始める前に、まず具体的な目標点を決めましょう。「がんばる!」では不十分です。
なぜ目標点が必要なのか?
- 集中すべき対象が明確になる: 目標点があれば、「この点数を取るために、どの単元の何問を完璧にすればいいか」という逆算が可能になります。
- モチベーション維持に繋がる: 漠然とした不安がなくなり、「あと何点」という具体的な指標で計画的に進められます。
目標点の決め方:
- 現状分析: 前回のテストや小テストの結果から、自分の得意・苦手を把握。
- 現実的な設定: 苦手科目でいきなり満点を目指すのは非効率です。「数学は75点、英語は90点」のように、頑張れば届きそうな具体的な数字を科目ごとに設定しましょう。
ステップ2:戦略的に「するべき問題」と「やらない問題」を決める
目標点が決まったら、全ての教材に手をつけるのはやめます。目標達成のために時間対効果が高い問題に集中投資しましょう。
✅ 優先的に「するべき問題」(点を取りに行くべき問題)
目標点を確実に稼ぐための、時間対効果の高い問題です。ここに一番時間を使います。
- 基礎・基本問題(配点が大きいもの): 教科書の例題、基本的な知識問題など。これらを落とすと目標達成は不可能です。瞬時に解けるまで反復しましょう。
- 過去問で頻出の問題: 出題傾向が変わらない限り、高確率で出る問題です。解法パターンを完璧に覚えます。
- 得意な単元の応用問題: 基礎が固まっている分野の応用は、短時間で得点に繋がりやすい「おいしい」問題です。
❌ 思い切って「やらない問題」(時間を使わないべき問題)
目標点を超えるための「おまけの点」であり、多くの時間を奪う問題です。
- 難しすぎる難問: 誰も解けないような極端な応用問題。解法を理解するのに時間がかかりすぎ、他の基礎問題の復習時間がなくなります。「今回は飛ばす」と割り切りましょう。
- 間に合わない苦手単元の基礎: 残り時間で基礎すら固まらないほど苦手な単元は、無理に手を広げず、その分の時間を「するべき問題」の完成度を上げるために充てた方が賢明です。
まとめ:戦略的な学習でテストを制する
テスト勉強で最も重要なのは、時間と労力をどこに配分するかという戦略です。
- 目標点を明確にする。
- 目標達成のために「するべき問題」を仕上げる。
- 時間対効果の悪い「やらない問題」は潔く見送る。
次のテスト対策は、この戦略で効率よく確実に目標点を取りに行きましょう!