【お母さん必見!】ワーキングメモリーについて
「あれ?なんで忘れちゃうの?」その原因は「ワーキングメモリ」かも?
小学生、中学生のお子さんを持つお母さん、日々の勉強や学校生活でお悩みはありませんか?
「さっき言ったばかりなのに、もう忘れちゃってる…」
「問題集を解いているんだけど、途中で前のページを見直すことが多い」
「先生の指示をメモしているのに、なぜか行動に移せない」
こんなことが続くと、「うちの子、やる気がないのかしら?」と心配になりますよね。
でも、もしかしたらそれは**「ワーキングメモリ」**が関係しているかもしれません。
今日は、お子さんの「うっかり」や「あれ?」を理解するための大切なキーワード、「ワーキングメモリ」について、分かりやすくお話しします。
ワーキングメモリって、何?
ワーキングメモリは、例えるなら**「脳のホワイトボード」**です。
テスト勉強をするとき、目の前の問題集を広げますよね。
数学の問題を解くとき、頭の中で次のような作業をします。
- 問題文を読む
- 以前習った公式を思い出す
- 問題文の数字と公式を組み合わせる
- 計算する
- 答えを出す
この一連の作業を、頭の中の「ホワイトボード」で行っているのです。
このホワイトボードは、一時的に情報を書き込んで、それを使いながら別の作業を進めるための場所。
でも、書けるスペースは限られています。
情報量が多くなりすぎると、古い情報が消えてしまったり、ごちゃごちゃになってしまったりします。
これが、ワーキングメモリの働きです。
ワーキングメモリが弱いと、どうなるの?
ワーキングメモリが弱い(ホワイトボードのサイズが小さい)と、以下のようなことが起こりやすくなります。
- 「あれ、次は何だっけ?」と忘れやすい
友達との会話中、相手の言ったことを覚えておきながら自分の返事を考えたり、先生の話を聞きながら重要なポイントを頭に入れたりする作業が難しくなります。
- 複雑な指示が苦手
「まず教科書の15ページを開いて、次に2番の問題を読んで、その横にある図を見て、そして問題を解きなさい」といった、複数のステップを含む指示を一度に覚えるのが難しくなります。途中で「あれ、次は何だっけ?」となってしまいます。
- 勉強でミスが増える
計算問題で、途中の数字を忘れてしまったり、文章問題で大事な条件を見落としてしまったりすることがあります。
ワーキングメモリは鍛えられるの?
安心してください。ワーキングメモリは、トレーニングで鍛えることができると言われています。
お母さんがお子さんと一緒にできる、簡単なトレーニングをいくつかご紹介します。
- 「逆から言ってみよう」ゲーム
「あいうえお」を「おえういあ」と逆から言ってみる。数字の列(例:1357)を逆から言ってみる。
遊び感覚で、楽しみながら脳を使ってみましょう。
- 「おつかい」ゲーム
「牛乳と卵とパンを買ってきてね」と伝えて、お店で買うものを3つ、4つと増やしてみる。
メモに頼らず、頭の中で覚える練習をしてみましょう。
- 音読やシャドーイング
教科書や好きな本を声に出して読んでみる。英語の音声を聞きながら、少し遅れて真似して話してみる(シャドーイング)。
聞いた情報を一時的に保持し、アウトプットする良い練習になります。
最後に
お子さんの「なんで忘れちゃうの?」は、決してやる気がないわけではありません。
もしかしたら、頭の中の「ホワイトボード」がいっぱいいっぱいになっているだけかもしれません。
まずは、「うちの子は、そういうタイプなんだな」と受け止めて、温かく見守ってあげてくださいね。
そして、焦らずにできることから少しずつ、ワーキングメモリを鍛える遊びや習慣を取り入れてみてください。
当塾でも、ワーキングメモリーを鍛えるツールを導入していますので、いつでもご相談ください。