同時処理と継次処理について
👩🏫 同時処理と継次処理ってなに?
中学生のお子さんの勉強や遊びを見ていて、「うちの子、一度にたくさんのことができる!」とか、「一つずつ順番に進めるのが得意だな」と感じたことはありませんか?🤔
実は、私たちの脳には情報を処理する方法が主に二つあり、それが「同時処理」と「継次処理」と呼ばれるものです。これらの処理は、学校の勉強だけでなく、日常生活のいろいろな場面で使われています。
🧩 同時処理:全体をパッと見て理解する力
同時処理は、たくさんの情報をまとめて、一気に処理する能力です。まるで、ジグソーパズルのピースをバラバラに見るのではなく、完成した絵をパッと見て全体像を把握するようなイメージです。🖼️
【例】
- 地図を見て、目的地までの道順を全体的に把握する
- 数学の図形問題で、図全体を眺めて解き方をひらめく
- 文章をざっと読んで、筆者が伝えたい要点を掴む
同時処理が得意な子は、一つのことをじっくりと考えるより、全体像を把握する方が得意です。そのため、新しい概念や複雑なタスクを、全体的な視点から素早く理解できます。
🚶♂️ 継次処理:一つずつ順番にこなす力
一方、継次処理は、情報を一つずつ、順番に処理する能力です。これは、レシピの手順を一つずつこなしたり、パズルのピースを端から順番にはめていくようなイメージです。
【例】
- 計算問題を、一つの式を順番に解いていく
- 音楽の演奏で、楽譜の音符を一つずつ読んで弾く
- 物語を最初から最後まで順番に読む
継次処理が得意な子は、計画を立てて物事を進めるのが得意です。複雑な問題でも、ステップごとに分解して取り組むことで、ミスなく確実にゴールにたどり着くことができます。
⚖️ どちらも大切!バランスが鍵
同時処理と継次処理、どちらが優れているということはありません。どちらも私たちの生活や学習に欠かせない、大切な能力です。
- 同時処理は、新しいことを学ぶときや、発想力が必要な場面で役立ちます。
- 継次処理は、丁寧さや正確さが求められるとき、そして計画的に物事を進めたいときに力を発揮します。
お子さんがもし「数学は得意だけど、国語の長文読解は苦手…」とか、「文章を書くのは得意だけど、計算ミスが多い…」という場合、どちらかの処理能力が特に発達しているのかもしれません。
お子さんの得意な処理方法を見つけて、それを活かすことで、もっと楽しく、効率的に学習を進めることができるでしょう。そして、苦手な処理方法も、少しずつ練習してバランス良く育てていくことが大切です。ぜひ、お子さんと一緒に、それぞれの「得意」を見つけてみてくださいね!😊